「桃青三百韻 附両吟二百韻」を読む

 寛文十二年の春、宗房は故郷伊賀を離れてやってきた花のお江戸に。

 当時も世界に誇る大都会の、刺激に満ちた日々にいくつもの出会い。

 なかでも延宝三年の夏、本所大徳院での宗因と同座した俳諧。

 桃青と名前を変えての談林俳諧の洗礼を受け、新風を世に。

 延宝四年春の信章(後の素堂)との両吟二百韻、

 そして延宝五年、六年には京の信徳を迎えての三吟三百韻。

 新たな飛躍へ。


桃青三百韻

両吟二百韻